簡易投稿サイトXに投稿されている情報によると、愛知県議会は10月2日に開いた福祉医療委員会(委員長、松本守〈あいち民主〉)で新型コロナワクチン被害にかかる請願16件を一括審査し不採択とした。請願はコロナワクチン接種後に亡くなった人の遺族や高齢福祉施設の看護師、コロナワクチン被害に関して継続して請願を提出している女性らがそれぞれ提出した。
委員会で16件を一括審査、議員の意見表明もなく
Xアカウント「中部有志医師の会」がネットに公開している請願提出者らによる記者会見動画によると、請願は予防接種健康被害救済制度の周知を求める内容やレプリコンを含むmRNAワクチンの接種事業の中止やリスク周知を求めたものなど計16件。予防接種健康被害救済制度の周知を求めた請願はこれまでも議会に提出されて不採択となっているようで、令和5年10月2日に愛知県議会福祉医療委員会に付託されたネット上に公開されている請願書では、予防接種健康被害救済制度について他都市のようにホームページや広報等で分かりやすい案内をすることなどを求めている。請願者の中にはコロナワクチンの接種で妻を亡くした男性もおり、予防接種健康被害救済制度に関し「申請を出しに行っても各自治体で言うことが違う。どこに何を出したらいいのか、わからないことがたくさんあり、心が疲れ、後遺症のある方は体が不自由な中で、もう少し円滑に行えるようにしていただけるよう請願を出した」などと話している。
また、高齢福祉施設で看護師をしているという女性は「多くの被害が出ているにもかかわらず、そのまま〈ワクチン接種が〉進んでいることに違和感というか、どうしたらいいんだろうとの思いで接種事業の中止と住民に対してmRNAワクチンのリスク周知をして欲しいということで請願をさせていただいた」などと話している。請願16件は異なる内容を複数の請願者がそれぞれ提出したものだが、愛知県議会の福祉医療委員会は16件を一括して審査し、議員が意見を述べることもなく不採択としたということで会見動画では請願者から憤りの声も聞かれる。
知事はワクチン接種会場の運営事業者に感謝状贈呈
愛知県では大村秀章知事の掛け声のもと大規模集団接種会場が設置されて新型コロナウィルスのワクチン接種が行われた経緯がある。その際、愛知県はワクチン接種会場の運営を株式会社シーユーシー〈東京都港区〉に委託、大村知事はシーユーシーがワクチン大規模集団接種に貢献したとして感謝状を贈呈している。しかし、シーユーシーが接種会場の労務管理に利用していたワークスタイルテック株式会社〈東京都港区〉のクラウド人事労務サービスにおいて個人データが大量に流出していたことが今年3月に発覚。これを受けて公益法人愛知県看護協会が接種に従事した看護師の個人情報が漏洩したことを同協会のウェブサイトで明らかにし、愛知県もその事実を認めているものの漏洩の詳細は明らかにしていない。この問題に対しては茨城県がワクチン接種会場の医療従事者1693人分の個人データが漏洩したことを明らかにしているが、愛知県は漏洩の件数や内容など詳細を明らかにしておらず自治体による情報公開にかかる対応の違いを浮き彫りにしている。
コロナワクチン被害に関する請願を門前払いにし、コロナワクチン接種に従事した医療関係者の個人データ漏洩の詳細を明らかにしない愛知県は、コロナワクチンの接種事業には熱心だが、それに伴う様々なリスクに対しては隠ぺい体質な自治体との印象だ。
■出典
https://x.com/chubu_yushiishi/status/1841353889368744435
http://jcp-aichi-kengi.jp/wp-content/uploads/2024/01/6e8b9e19d04a547ea341d0a7f16c9bfd.pdf