口座を開設していない「千葉銀行」からメールが届いた。アカウント情報の更新画面に誘導する内容となっており、誘導先アドレスは千葉銀行のサイトアドレスとは異なっている。千葉銀行では「当行からメール・ショートメッセージ等でお客さまの個人情報の入力を求めることは一切ありません」としており、フィッシングサイトに誘導するメールとみられる。
千葉銀行を騙る不審メールは「お客様のアカウントの保護を重視しております。ログイン方法は少し尋常ではないので、アカウントが千葉銀行の利用規約を満たしていることを確認するために、アカウント情報を更新および確認してください」とたどたどしい日本語で「ログイン画面」へ誘導している。そして、「必要な情報を確認および更新しないと、アカウントおよび販売活動が停止される可能性があることにご注意ください、画面の指示に従って変更または確認を行ってください」とアカウントが凍結されるかのような文面をのせている。また、ご丁寧に「当社WEBサイトに似せた不正画面にご注意ください」と注意書きまで掲載している。
このメールは、「Web_jp@chibabank.co.jp」のメールアドレスから送信されており、送信元IPアドレスは中国のようだ。また、誘導先URLのサーバーは香港にあるようだ。メールで使用しているロゴ画像は千葉銀行サイトの正規ロゴを使用しており、また住信SBIネット銀行のサイトの画像も使用しているようだ。
ネット上には同様の不審メールに関する情報が提供されており、いずれも今月24日、25日にメールが届いている。また、ネットセキュリティ事業者も報告をしている。千葉銀行を騙る大量のフィッシングメールが24、25日に中国から送信されたようだ。