ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から24日で4 か月が経過。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、ウクライナからの避難民は500万人を超える。避難先の多くは近隣の欧州国だが、出入国在留管理庁によると6月19日時点で1,349 人が日本へ避難しており、この内22 人が静岡県に在留している。
こうした県内に移住してきた避難民を支援する団体が「ウクライナ希望のつばさSHIZUOKA」である。この団体はロシアによるウクライナ侵攻を受け、避難民支援を目的にNPO 法人静岡県ボランティア協会が中心となり4月1日設立された。行政と連携し、生活支援、就労支援などを行っている。

6月14日、静岡市葵区において、「希望のつばさ交流会」が開催され、避難民や、その支援者など合計100 人ほどが参加した。高橋邦彦・共同代表は開会の挨拶で、「言葉や文化の違う日本での生活は不安や不便なことが多いと思います。本日は母国の言葉で日頃のお困り事や心配事など思いの丈を語り合い、お互いに親交を深め、今後の交流のきっかけとしてもらい、日本で生活する上で少しでも支えとなればとの思いから、この交流会を企画しました」と話した

浜松市に避難している大学生シャルコ・ソフィアさんは、「こうした会を開催していただき、感謝しています。家族と離れ離れなので、とても辛い思いをしていますが、避難してきた他のウクライナ人と思いを共有したことで、心が少し落ち着きました」と感想を述べた。