北朝鮮東部の駅に金委員長の専用列車 北分析サイトが衛星画像で指摘

動静が注目されている北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長についてアメリカの北朝鮮分析サイト「38North」が「Train Spotted at Kim Jong Un’s Wonsan Compound」との記事を公表し、衛星画像から金委員長の専用列車とみられる列車が北朝鮮東部の元山(ウォンサン)の駅に停車していることを明らかにした。

金委員長の専用列車とみられる列車が停車している4月23日の衛星画像=image@2020 Planet Labs,Inc.cc-by-nc-sa4.0,

同記事によると、北朝鮮東部のウォンサンにあるリゾート地近くの駅に金委員長の専用列車が停車していることが今月21日と23日の衛星画像から確認されたという。この列車は15日の衛星画像では確認されないことから15日以降に到着して停車しているとみられる。

4月15日の衛星画像には専用列車が写っていない【Airbus Defence & Space and 38 North】=Image Pleiades @ CNES 2020, Distribution Airbus DS.

元山のリゾート地域の複合施設には9つの大きなゲストハウスとレクリエーションセンターがあり、敷地中央には2014年に金委員長が権力を掌握した直後に建設された大きな建物があるという。また、港や射撃場、レクリエーション施設もあるという。鉄道駅に隣接する小さな滑走路は、当初、軽飛行機用に使用されていたが、2019年後半に金委員長の趣味に合わせて乗馬トラックに改造されたという。38Northは、列車が停車している映像は、金委員長の居場所を特定したり健康状態を明らかにするものではないが、東部のリゾート地に滞在しているとの情報の信ぴょう性が高まったと指摘している。

元山の複合施設と金委員長専用列車駅の概観【Airbus Defence & Space and 38 North】=Image Pleiades@ CNES 2020, Distribution Airbus DS.

また、記事によると金委員長の姿が公に伝えられたのは北朝鮮西部の空港で軍を視察して以来だが、38Northではその際の映像を分析し金委員長が軍を視察した空港は平壌から50km北東の順天空港だと分析している。

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